都会の環境改善に必須?屋上緑化のメリットや注意点を理解しよう!


ヒートアイランド現象の緩和が期待される屋上緑化

建物の屋上部分に芝生や樹木を植える屋上緑化は都市部で起きやすいヒートアイランド現象の緩和に役立つと期待されています。ヒートアイランド現象は車の排気ガスや冷房の排熱に含まれている二酸化炭素が原因とされていますが、植物は二酸化炭素を吸収するため、都市部の環境改善を目的として屋上緑化が進められているのです。また、コンクリートによる日光の照り返しも急激な気温上昇の一因ですが、屋上緑化は照り返しも緩和するので夏季でも気温の安定化を図ることができます。

屋上緑化を行う前に確認する事柄について

屋上緑化はどのような建物でもできるわけではありません。建物の屋上に植物を根付かせるには十分な厚みを持つ土壌が必要であり、水と肥料も欠かせません。いずれも大量に用いることから非常に重たくなり、建物への影響は無視できないと言えます。植えた植物の重さも加わるので、屋上緑化を実施できる建物は鉄筋コンクリートのビルなどに限定されるのが実状です。一般の木造住宅では重さに耐えられないことが多いので、屋上緑化はプランターなど小規模に留まるのが普通です。

屋上緑化を安全に行う工夫と注意点

建物の屋上に樹木や芝生を植える場合、建物の耐久性を向上させると共に、枯れ葉や枝が飛散しないように気を配ることが重要になります。建物の耐久性は補強工事で向上させることが可能な他、植物の安全管理はネットを張るなどの工夫が効果的です。屋上緑化は実施するだけではなく、維持もコストがかかるので導入には慎重な判断が重要と言えるでしょう。

屋上緑化は、省エネに効果を発揮します。夏は室内温度を抑制、冬は保温の役割を果たしてくれるため、エアコンの効率を高めるからです。